2020年6月23日の午前2時(日本時間)、macOS 11 Big SurがWWDC 2020で発表されました。

一言でその内容を言ってしまえば、macOS 11 Big Surは「これまでのMacのオペレーティングシステムと比較して、かなり安定性が向上し、大きな改善がもたらされた史上最高のMacのシステム」ということになります。
macOS Big SurはmacOS Catalinaを踏襲していますが、CatalinaがmacOS Mojaveに対してマイナーアップデートしかしていなかったのに対し、この新バージョンのmacOS 11 Big SurはAppleのオペレーティングシステムに対するここ数年で最大の変更点となっているといえるでしょう。
その中でも最も大きな変更点は、Appleが設計した半導体「Apple Silicon」への移行です。これは何年も前から噂されていたことですが、macOS Catalystとともに、ついにすべてのiOSとiPadOSのサポートがMacのオペレーティングシステムにもたらされることになります。
要するに、MacBookやIMacなどのmacOSを搭載したPC上でもiOSとiPadOSのアプリ(例えばスマホゲームなど)が使えるようになります。
また、Appleによると「Apple Siliconは従来の半導体に比べより少ない電力で、より高いパフォーマンスを生み出すことができる」としています。
Appleはメッセージ、メール、写真、カレンダー、Finderなどのアプリケ
ーションに新鮮でコンパクトなデザインを与え、macOSに標準搭載されているアプリケーションの外観を大規模に刷新しました。
ここからはmacOS 11 Big Surについて徹底的に解説していきます。
macOS 11 Big Surについて知ろう
macOS 11 Big Surに関して、頻繁に聞かれる質問についてざっくりと回答すると以下のようになります。
- macOS 11 Big Surってどんなもの? →macOS 10.15 Catalinaの後継機にあたる新しいmacOS
- いつ出るのか? →2020年11月12日にリリース
- いくらかかるの? →何も必要ありません。Appleのソフトウェアアップデートはいつでも無料です。
macOS 11 Big Surはいつから使えるようになる?
Appleは日本時間11月11日午前3時からApple Eventを行い、このイベント内でMac OS BigSurを11月12日にリリースすると発表しました。

このmacOS 11 Big Surはここ数年で最大の変化を伴ったmacOSのリリースなので、今後このメディア内でも多くの情報を取り扱うと考えられます。このページは必ずブックマークしておいてください。
macOS 11 Big Surを利用できる機種
今年の後半にmacOS 11が一般公開されたときにダウンロードしてインストールしたい場合、自分のMacが実際にそれを実行できるかどうかを確認したいところ。
残念なことに、macOSのシステムの条件が上がっており、これまで対応していた機種でも今回のmacOSのアップデートを利用できない場合があります。
そこでmacOS Big Sur対応のMacシステムを以下にリストアップしました。
- 12-inch MacBook (2015年以降)
- MacBook Air (2013年以降)
- MacBook Pro (Late 2013年以降)
- Mac mini (2014年以降)
- iMac (2014年以降)
- iMac Pro (全モデル)
- Mac Pro (2013年以降)
macOS 11 Big Surの特徴・新機能とは?
ここからは、macOS 11 Big Surへのアップデートによる、主なアプリーケーションソフトの特徴や新たに搭載された機能について説明していきます。

Safari
SafariはiOSやmacOSのブラウザとして知られていますが、いくつかの新しい改良により、さらに高速化されました。
しかし、それだけではありません。これはおそらく、ブラウザが登場して以来の最大のアップデートだと思われます。
この新しいバージョンのSafariには、以下の新機能が搭載される予定です。
- 訪問した各ウェブサイトのプライバシーレポートを提供するインテリジェントトラッキング
- パスワードを追跡し、パスワードが漏洩していないことを確認するためのパスワードの保存
- WebExtensions APIの拡張機能のサポート
- App Storeの新しい拡張機能カテゴリ
- ネイティブ翻訳機能
Messages
macOS上のメッセージはしばらくの間、iOSに遅れをとっていました(このアップデートにおいてもまだ追いついてはいないといった印象)。
そこで今回のアップデートで実施されるのが以下のような項目になります。
- 重要なメッセージなどをピン留めする機能
- 自分のアバターが様々な表情のスタンプとなるMemojiの搭載
- iOS 14へのアップデートにともなうグループ(3人以上での会話ができるグループ機能)の強化
また、UIが見直され、より強力な検索機能、再設計されたフォトピッカー、新しいメッセージの特殊効果も搭載されるようです。
日本人にとってはLINEやSlackなどのツールの方がよく使われているので、この点に関しては関係ない人も多いと思われます。
AirPods
AirPods ProのSpatial Audioに加えて、macOSでのAirPodsサポートが大幅に改善されました。
AirPodsをMacで使いたいときにBluetoothの設定をいじらなくても、使い始めると自動的にMacに切り替わるようになります。
AirPodsは何もしなくても、シームレスで直感的にデバイスを切り替えることができるようになりました。
Mac、iPad、iPhoneを併用している僕のような人間にとってはめちゃくちゃありがたいアップデートです。
メールと写真のサイドバー
AppleはMacの最大手アプリの多くに新しいデザインを持ち込んでおり、中でも注目すべきはメールと写真の新しいサイドバーです。写真アプリは、iOS 14版と同じ見た目、機能を持つことになります。
コントロールセンターがMacに搭載
iOSの優秀な点としてまずあげられることの多い、一目で設定を変更できる超便利な「コントロールセンター」。
macOS Big SurへのアップデートにMacでもコントロールセンターが利用可能となり、メニューバーから簡単にアクセスできるようになります。 環境設定アプリを探さなくても簡単に様々な設定を変更することができます。
ウィジェットによるアプリの通知
iOS 14と同様に、macOS 10.16 Big Surでも通知メニューにウィジェットが追加され、見やすいインターフェイスで重要な情報が一目でわかるようになります。これらのウィジェットは、自分のニーズや好みに合わせてカスタマイズすることができます。
Mac Catalyst
過去にリリースされたmacOS Mojaveにおいて、いくつかのiOSアプリをMacで利用できるシステムを搭載したことが最大の目玉の一つとしてあげられていました。
しかし、Mac Catalystを通じて、新しいAPIとツールがアプリ開発者を支援し、より多くのiOSアプリケーションをMac OSに移植することができるようになりました。
これらのツールを通じて、リサイズ可能なウィンドウやキーボードツールのような機能を手に入れることができ、iOSのアプリでありながら、macOSのあぷりであるかのようにスムーズに利用できるできるようになるでしょう。
まとめ
WWDC2020内で発表されたmacOS 11 Big SurはこれまでのmacOSに対して、かなり飛躍的・革新的なアップデートだと言えます。
macユーザーのみなさんはワクワクしながらリリースを待ちましょう。
2020年11月時点で判明しているmacOS Big Surに関する全ての情報を網羅的にまとめた記事を更新しました。
こちらの新しい記事をご覧いただくことをおすすめします。
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